日本が世界に誇るカスタム文化。
近年ガソリン車の販売が終了するともいわれており、ますます希少価値の高い文化になってきているのではないでしょうか。
時代に逆行しているかもしれませんが、それでも日本が世界に誇る自動車産業とそれに伴うカスタム文化を大切にしかなければなりません。
今回は、日本のカスタム文化の起源についてまとめていきます。
2023年現在のカスタム文化
歴史を知る前に、現在のカスタム文化について簡単にお話ししていきます。
国内でも様々なイベントが行われており、カスタムのジャンルも多種多様でオーナーさんが思い思いにカスタムを行っています。
【Stance nataion(=スタンスネーション)】の人気が高まっているものの、これから紹介する他のジャンルも変わらずにカスタムを行われている方は多く、まだまだカスタム文化は続いていくのではないかと思っています。
さまざまなジャンルのイベントが開催されています。
関連ページ:国内のイベント一覧
日本のカスタム起源は暴走族?
暴走族の文化も現在のカスタム文化に影響を当てえていると考えられていますが、その前身である、カミナリ族が起源といわれることが多いようです。
カミナリ族とは、1930~40年代にバイクのカスタム(マフラーの芯抜)などを行っていた方々の俗称です。
その後、カミナリ族は暴走族へと派生していきます。
鈴鹿サーキットの誕生
鈴鹿サーキットの誕生が1962年に完成しました。
実際にレーシングカーを見ることができるようになったことも大きな要因ではないでしょうか。
日本のカスタムカー文化に大きな影響を与えた漫画
「頭文字D」作者:しげの秀一先生(1995年~)や「湾岸ミッドナイト」作者:楠みちはる先生(1990年~)はカスタム文化に大きな影響を与えました。
峠や首都高を走るために、改造・カスタムされる車両が増えることになります。
実際に、作中に出てくる車両やカスタムをリスペクトし、制作されている車両も国内で見かけることができます。
湾岸ミッドナイト
- 作者:楠みちはる
- 連載開始年:1990年
- 巻数:42巻(第2作目以降の続編あり)
- 主な登場車
- フェアリディZ(S30)
- ポルシェ・911ターボ(930)
- スカイラインGT-R(BNR32)
頭文字D
- 作者:しげの秀一
- 連載開始年:1995年
- 巻数:48巻
- 主な登場車
- AE86
- RX-7(FD3S)
- RX-7(FC3C)
関連記事:サーキット仕様のカスタム ドリフト仕様のカスタム
ワイルド・スピードシリーズも同じく大きな影響を!
全世界で人気の「ワイルド・スピードシリーズ」(2001年~)。
スポコン(スポーツコンパクト)スタイルも浸透していくことになります。
外装はもちろん、チューニングのカスタムが行われるのが特徴の一つとしてあげることができるでしょう。
ワイルド・スピードシリーズ
- 上映開始年:2001年~
- 主な登場車(作品により異なる)
- ダッチチャージャー
- 80スープラ
- スカイラインGT-R(BNR34)
- RX-7(FD3S)
- マクラーレン720S
- ランエボ
関連記事:スポコン(=スポーツコンパクト)カスタムとは
StanceNationは日本文化の逆輸入!
世界的に人気のStanceNation。国内でも毎年イベントが行われており、さまざまなジャンルのカスタム車両を見ることができます。
そもそも、アメリカの【stancenation.com】は、日本のカスタム文化(シャコタンとツライチ)がもとになっているともいわれており、逆輸入した形といえるでしょう。
公式サイト:https://www.stancenation.com(海外) https://www.stancenation-japan.com(国内)
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世界が誇るカスタム文化
国内のカスタム文化と同様に世界にも日本に輸入されている文化が存在します。
「ホットロッド」は国内でも人気のカスタム文化
1930年代が起源と言われるホットロッド(=Hot rod)。オーソドックスなカスタムとは言い難いかもしれませんが(車両も少ないため)、国内でもその文化は根付いています。
日本では、【Yokohama HotRod CustomShow】がイベントして行われています。
ヴィンテージバイクなども展示されるイベントであり、多くの方が訪れています!
関連記事:ホットロッドとは?
「ローライダー」も輸入文化の一つ
チカーノ(メキシコ系アメリカ人)と呼ばれる人種の方々のカスタムが起源と言われているローライダー(=Low Rider)。
カスタムやベース車も他の文化とは異なることが多いかもしれません。
それでもやはり国内でもその文化を受け継いでいる方がおられます。
普段街中で見かけることができない点は、先ほどお話ししていたホットロッドと同じなのかもしれません。
関連記事:ローライダーとは?
すべてのカスタムに歴史がある
日本のカスタム文化の起源に触れながら、海外のカスタム文化も紹介してきました。
どのカスタムにも、時代背景などが存在し、現代に受け継がれていると感がることができます。
カスタムを行う上で、そのカルチャーなどを含め楽しむことができれば今まで以上にこだわりを持つことができるではないでしょうか。